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超弦理論とは何か?

超弦理論は電磁気力、弱い力、強い力および重力を統一して記述する理論です。超弦理論は弦を基本構成物質とする理論で、重力も含めて量子論的に記述できます。ただし、弦のサイズは原子核よりはるかに小さいと考えており、実際に実験での観測には至っていません。

閉弦(青)と開弦(赤)が時空に配置されている図。
閉弦と開弦

現時点では純粋に理論的な研究対象ですが、それでも超弦理論は研究者を魅了しています。その大きな理由は、超弦理論が素粒子の標準模型を記述する場の理論を拡張した理論になっており、さらに物理法則の間の予期せぬ関係をあぶりだしてくれるからです。その典型例がゲージ重力対応です。